広報気になるニュース:習う、学ぶことで失うもの。自分で考えること、欲望がスターを産む(2021.2.9)740

2021/02/09

習う、学ぶことで失うもの。自分で考えること、欲望がスターを産む

音楽やアートに世界の逸材は、自力で登りつめたり、誰かに見いだされたりして生まれる時代が長かった。しかし、いつからか教えると学ぶのスクールビジネに甘えるようになった。という私も専門学校で教えて16年目になるが、講義中にいう言葉がある。「教えられたことはすぐに忘れる」ということだ。それを言ったうえで、同じことを繰り返し伝える。これは、門前の小僧的なもので、一度教えたから終わりではなく、テキストを変えや角度を変えて同じことを伝え、身体に染み込ませていく。ただ、これは才能を必要としない、身に付けることでできるようになる内容に関してだけ可能なことだ。だから、アーティストが違う、もって生まれた才能に自分か誰かが気づき磨き上げることで逸材が生まれる。2001年に始まったというエイベックス・アーティストアカデミー。テキストを作る仕事をライターとして受けたことがあるので、どういうことを教えているのかよく分かる。知識の部分はテキストで学ぶのもいい。しかし、実際に歌うことが仕事の場合、知識がなくても(例えば譜面が読めなくても)最高のシンガーソングライターやシンガーが生まれる。スクールはどうしても受け身になる。ここにいたら、デビューできるかも、と思った瞬間もうデビューできないことが決まる、ということには気づかない。エイベックスに限らず、スクール運営をするのは安定した月謝収入を得るためだ。スクールを運営しつつも、スターはオーディションで外からとる場合もある。教えられたことしかできない人材は光らないからだ。スクールビジネスを縮小することで、スターが生まれるのか? 実際、今はネットから自力でアーティスト生まれてくる。ただ、誰もが光るわけではない。まさに才能と本気と継続があってこそだ。

ポイントエイベックス・アーティストアカデミー
スクールビジネスは、素材を曇らせる。光る人材は、自力でのし上がる。

ニュースサイト
エイベックスがアーティストを育てられなくなった「複雑な背景」
https://friday.kodansha.co.jp/article/160935

関連サイト
エイベックス・アーティストアカデミー
https://aaa.avex.jp/

記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)