広報気になるニュース:心からの「ありがとう」と言わざるを得ない「ありがとう」。介護の仕事の難しさ(2021.1.28)734

2021/01/28

心からの「ありがとう」と言わざるを得ない「ありがとう」。介護の仕事の難しさ

コロナ禍、介護の仕事は感染リスクの高い仕事のひとつ。人は誰もが年を重ねていく。これまでできたことができなくなる、それは相当な恐怖だ。そして誰かの助けを必要とするようになる。今回の記事を読んで、「ありがとう」の言葉の重さと意味を考えさせられた。
「世界で一番“ありがとう”を言われる会社になる」という言葉を、改めて見たとき実は、あまり違和感を覚えなかった。しかし、記事と共に読むとかなり上から目線な言葉に思えた。「ありがとう」は言わせることばでなく、自然に言われてしまう言葉なのではないか? 言う方も、自然に言ってしまう言葉ではないか。もちろん、介護の現場ではそんな甘っちょろい場ではないと思う(これは経験をしてないから、私には想像しかできない)。ただ、年を重ねた人たちが人として扱われないような状況があるなら、“人生100年時代”なんていらない、と思ってしまう。欲しいのは生きながらえる寿命ではなく、健康寿命。“人”としての尊厳をもって生きる権利だ、と思ってしまう。「ありがとう」も「お願いします」もとても良い言葉だけど、心からでないこれらの言葉は、拷問かもしれない。
そして、医療がひっ迫した今、命の選択が始まっている。救急車が来ても安心できない状況。22の病院に断られて搬送を辞退したという90代の方の記事。
“やりがい搾取”も“言わされるありがとう”も、悲しく残念でならない。

ポイント
心のない「ありがとう」を言われるために働く? 人の心を動かすのは何か?

ニュースサイト
老人ホームで「お願いします」としか言わなかった元女医の哀しい最期
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79652

関連サイト
介護求人ナビ
https://www.kaigo-kyuujin.com/

老人ホームの食事改善…「ワタミの介護」が果たした役割
https://gentosha-go.com/articles/-/28901

ワタミが売却した老人ホームは今どうなっているのか
https://diamond.jp/articles/-/104145

119番したのに22病院に断られた90代、3時間後に搬送辞退 「コロナ疑い」の不搬送が急増
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/483791

記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)