広報気になるニュース:現代のプライバシーのラインはどこにあるのか? キーボードを打つたびに漏れているだろう情報(2019.11.14)326

2019/11/14

現代のプライバシーのラインはどこにあるのか? キーボードを打つたびに漏れているだろう情報

2003年5月に成立した個人情報保護法によって、多くの人が自分のプライバシーに対して過剰に反応するようになった。同時期、インターネットの発達が進みネット上に公開される情報に警鐘を鳴らす意味もあったかもしれない。あれから16年以上、プライバシーについて過剰に反応するしながら、気軽に打ち込んでしまう個人情報。打ち込むことで、進められる情報は、自分仕様になっている。つまり情報は抜かれているのだ。果たしてそこに安全はあるのか? そんななか、積極的に毎日の生活の映像を提供するというビジネスが始まった。「生活情報収集」という名の実証実験だ。気になるのがその金額。なぜ、「生活保護費と同額支給」にしたのだろうか? 貧困ビジネスと言われることは事前に分かったはず。そして、この数字を出すことで、その層の人たちが多く応募するのであれば、正しい情報は収集されない。個人的にこの情報に関しては、1000万円いや1憶それ以上の価値があるといっても良いと感じる部分だ。正直いえば、価格が付けられないものだと思っている。もし、低所得者を救うためのビジネスなら、このやり方でない方法でやってほしかった。
実際参加する人は、実証実験に関心のある人、お金が目的な人、いろんな人がいるが、1ヶ月の間に病気になる可能性もあるし、不幸なことが起きる可能性もある、そういったことが起きることも生活情報だから、当たり前だが、それさえも、誰かの目にさらされることを理解しているのだろうか? 個人を特定せずにと書かれているが、個人的にはこの世に漏れない情報はないと思っている。そして、本当の意味の生活情報収集であれば、偏らず客観的なものでなければ正しい数値はとれない。そもそも希望者で良いのか? と思ってしまう。撮影していることを意識してする生活は、必ずしも通常の生活ではなくなるものだ。この情報に関心を持っている企業もあるというが、意味のある結果が得られるかどうかだ。
PRをする際に、もっとも大切なこと。商品やサービスが良いことは当たり前をいう前提。それなしに、商売もPRもできないのだから。

実験期間は11月25日~12月25日の1カ月間。11月1日~15日まで、申し込みを受け付けている。

ポイント
積極的に提供するか? 知らずに抜かれているか? 危ういプライバシー

ニュースサイト
自宅映像を1カ月間撮影し続けると20万円もらえる謎のプロジェクト 既に400人が参加申し込み
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1911/12/news075.html

「生活情報収集」報酬20万に増額 貧困ビジネス批判受け 希望者多く
https://mainichi.jp/articles/20191111/k00/00m/040/138000c

関連サイト
株式会社Plasma
https://www.plasma.inc/

社会実験Exograph
https://exograph.plasma.inc/

生活保護費と同額支給の代わりに、プライベート情報を全て収集・マネタイズする社会実験Exographがスタート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000051036.html

社会実験Exograph、支給額の増額を発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000051036.html

記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)