広報気になるニュース:町の洋菓子店の不況と町の喫茶店の成功例:生き残るために何をすべきか?(2019.9.11)262

2019/09/11

町の洋菓子店の不況と町の喫茶店の成功例:生き残るために何をすべきか?

今日は、2つの対照的なニュースを取り上げる。帝国データバンクによると、町の洋菓子店の倒産が続いているという。確かに、チェーン店が増え、お父さんが駅の近くのケーキ屋さんでケーキを買って帰ってくるという図は、あまり見なくなった。先日のドラマ『朝顔』では、風間俊介さんが演じるお父さんがシュークリームを買ってきていたが、わーー懐かしいと思う、家族的なシーンだなと思ってみていた。今、住んでいる家の近くに昔からの洋菓子店があるか?、と聞かれると「ない」と答えるしかない。以前、住んでいた場所には1軒あったが、その店は、テレビ番組でも紹介されていた店だった。そういう“何か”がないと、その店で買う理由がないということになってしまう。そして、ケーキは生菓子。その日に売れなければ、処分するしかない。まさに食品ロスだ。そして、コンビニが、洋菓子店レベルでコンビニスイーツとしてケーキや洋菓子、和菓子まで販売するので、気軽に買っている人はが多いだろう。洋菓子店でケーキ1個を買うのは勇気がいるが、コンビニでケーキを1個買うのは、まったく抵抗がない。
対照的なニュースとして、町の喫茶店のクリームソーダが、盛り付けを変えたら売上が5倍になったというもの。岡山にある店舗が、奈良にも店舗を出したというチェーン店ではない喫茶店(カフェ)だ。クリームソーダと言えば当たり前の見た目があるが、そこから買えてオシャレな見た目にした。そして、「クリームソーダの盛り付けを変えただけで前年比500%って話。」でTwitterで話題になったというものだ。しかし、ニュースを読むと、マーケティングを考えて投稿していることが分かる。
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例えば盛り付けではなく切り取るビジュアル、ネーミング、ストーリーなどの改善によってもSNSでユーザーに刺さる可能性はあります。
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SNSは、手軽に始められるが、簡単に跳ねることはない。それは、実際やってみたことがある人ならわかるだろう。手軽なものは手軽にやってはいけないということに繋がる。
そして、洋菓子店とこのカフェ。どちらも地元に根付いたものだが、いったい何をすれば、洋菓子店を救えるか、ぜひ考えてみたい。
答えを出していなくて、申し訳ない。

町の洋菓子店の不況と町の喫茶店の成功例:生き残るために何をすべきか?

ポイント
町にある洋菓子店と喫茶店。進む道が違う理由。生き残る方法は?

ニュースサイト
“好調”スイーツ市場の影で洋菓子店の倒産急増、なぜ 「コンビニスイーツ」台頭も一因
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190909-00010000-teikokudb-ind

クリームソーダも見た目が9割?…注文数5倍に!あるカフェの盛り付けビフォーアフターが衝撃的
https://maidonanews.jp/article/12696455

関連サイト
オダツトム うのまち珈琲店 (@odatsutomu) | Twitter
https://twitter.com/odatsutomu

うのまち珈琲店 奈良店 – 大和八木/カフェ [食べログ]
https://tabelog.com/nara/A2903/A290302/29011430/

うのまち珈琲店 – 宇野/喫茶店 [食べログ]
https://tabelog.com/okayama/A3302/A330202/33014420/

帝国データバンク
https://www.tdb.co.jp/index.html

モンブランKOBE
http://love2sweets.com/8987

北海道のパン・菓子製造「ニシムラファミリー」が破産、負債2億
https://www.fukeiki.com/2018/10/nishimura-family.html

シャトレーゼ
https://www.chateraise.co.jp/

株式会社不二家
https://www.fujiya-peko.co.jp/

みみずく洋菓子店は2年目を迎えました – モロゾフ オンラインショップ
https://shop.morozoff.co.jp/contents/mimizuku_column_post54

私見
「生き残るために何をすべきか?」と書きながら、答えを書いていなくて申し訳ないが、正直、絶対という答えはないと思う。なぜなら、絶対の答えがあれば、倒産する洋菓子店はないからだ。しかし、洋菓子店が何に対して努力をするべきかは、いくつかヒントはある。生菓子ゆえの限定商品。インパクトのある見た目。要は差別化だ。なんて書いてしまうと、身も蓋もなく申し訳ない。ちなみに私の実家の近所に、小さなケーキ屋ができた。元々そこに住んでいた娘さんが東京から実家に戻り、店を開いた。正直、こんなところにケーキ屋? と思うような場所だが、そのエリアは高齢者が多い。遠くまで買いにいくのは抵抗がある。そして、コンビニスイーツにも興味がない。そして、親の代からの知り合いがたくさん住んでいるなど、見た目とは全く違う理由で、お店は続いている。ケーキはとてもシンプルなもので、高齢者の方にも安心できるもの。甘さが控えめで、量も多くない。彼女は、東京では有名な店舗で働いていたそうなので、いくらでも豪華なものを作ることができるはず。そこを敢えて、その土地に合わせたもの。その土地の人が買いたいと思うものを提供している。素朴さも、確かな差別化なのだ。百貨店に行けば、豪華なケーキが高い価格で売られているが、シンプルだけど安価でおいしいケーキは、そのエリアで喜ばれる。クリームソーダのカフェの店主の言葉にもあるが、
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主観で進めるのではなく、顧客視点をいかに持ち続けられるかが大事だと感じています
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これが、最も大切だろう。自分が作りたいものを作ることはビジネスではないから。

記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)