広報気になるニュース:3年前のポスターが掲出停止になる時代「銀座いせよし」(2019.6.20)179

2019/06/20

3年前のポスターが掲出停止になる時代「銀座いせよし」

3年前に掲出されたポスターが、ひとつのTwitterによって問題になっている。コピーライターの賞まで取った作品だが、時代が変わったということだけでなく、あらゆる人の立場を考えたときに起こる問題だ。キャッチーであることと、誰かを傷つけてしまったり、不快な思いをさせてしまったりすることは、紙一重であることを改めて考えるきっかけになった。今回は、キャッチコピーを書いた方の名前やSNSなども明らかにされてしまい、問題の根深さを感じる。CMやポスターを作るときのクリエイティヴさが、どこまでクリエイティヴで、どこからNGになるのかのラインが本当に微妙になっている。企業はすでにサイトを削除しているが、3年前には喜びに満ちたものが、数年後にこういう形になることもある。全方位で考えることが必要になってくる。広報担当者の仕事はますます増えていく。

3年前のポスターが掲出停止になる時代「銀座いせよし」

ポイント
3年前は今に繋がり、今の基準で判断される

ニュースサイト
銀座の呉服店ポスターに批判殺到「ハーフの子を産みたい方に。」制作意図説明、公式HPから削除
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2019/06/20/kiji/20190620s00042000252000c.html

「ハーフの子を産みたい方に」呉服店のポスター炎上、本当の問題点とは
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/half-kimono

3年“も”前? 3年“しか“前じゃない? 呉服店「ハーフの子を産みたい方に。」広告が3年越しに炎上
https://abematimes.com/posts/7007519

関連サイト
銀座いせよし| Ginza ISEYOSHI:千谷美恵
http://www.iseyoshi.com/

東京コピーライターズクラブ
https://www.tcc.gr.jp/

きっかけになったと思われるツイート
https://twitter.com/graypridejapan/status/1141312482100670464

銀座いせよし、広告コピー(博報堂・志水雅子)炎上「ハーフの子を産みたい方に」「ナンパしてくる人の年収は上がる」
http://blog.livedoor.jp/ninji/archives/53507347.html

私見
「ハーフの子を産みたい方に。」という言葉を聞いたときに、正直、私はあまりピンときませんでした。ただ、国際結婚をされている方に聞いてみたところ、一瞬で理解されました。やはり当事者であると明確に分かることがあるのだということを確信しました。言葉を扱う人間として、重く考えるきっかけになりました。短い言葉で伝えようとすることは、受け手の理解への余白を残すことです。その「余白を自由に」の自由という言葉の意味、良い形にはならないこともあることを思い知りました。そして、時間を経て、このようなことが起きることは、今後の事例として使われることになると思われます。

記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)